第27回日本成人矯正歯科学会 横浜の矯正歯科
6/24 大阪・中之島にある大阪市中央公会堂にて行われた第27回 日本成人矯正歯科学会に参加して参りました
私自身、この日本成人矯正学会に参加するのは初めてで、日本矯正歯科学会やインビザラインのサミットなどとは雰囲気や規模、参加されている先生方も違い、また勉強になりました。
今回のテーマは「次世代の矯正治療」~歯科矯正医療における3Dデジタル技術の行方~
昨今、補綴やインプラントの分野においてCTやデジタル技術の応用が進んでおり、矯正の分野もその風潮が広がっているのを受けてのテーマ選定だったようです。
講演プログラムも、デジタル技術や3Dについての内容が中心に組まれていました。
昭和大学歯学部歯科矯正学講座教授 槙 宏太郎先生の講演「コンピューターシミュレーションにかけているもの」を筆頭に、神奈川歯科大学顎顔面病態診断治療学講座教授 小林 優先生の講演「デジタル技術を応用した矯正学的歯の移動の三次元解析」 青山アール矯正歯科 理事長兼東京院院長 佐本 博先生の講演「3Dデジタル技術による歯牙移動評価」など 矯正治療前・治療中の診断に3Dデジタル技術を用いる点についてお話されていました。今までの2次元のレントゲンや写真では見えなかった歯根や歯肉、歯の移動に関する分析を立体的に行うことは、これからより普及すると考えられます。
今まで、矯正装置といえばワイヤーとブラケットを用いた治療ですが、デジタル化とともに、3Dプリンターの台頭でマウスピース矯正が年々増加しています。現在、マウスピース矯正のシェアは15%、その2/3をインビザラインが占めていますが、技工メーカーだけでなくインプラントや補綴・材料メーカー各社が参入してきています
しかし今のところ600万症例を超えるビッグデータを持つインビザラインが、シミュレーションソフト、治療のメカニクス、アライナー素材の点からも他のメーカーより一歩先を行く存在であることがデータとしても示されていると思います。
会場内は、各メーカーの展示や症例展示、ポスター展示がおこなわれてていました
最後のプログラムでは、渡辺洋一先生・杉山晶二先生・ 文野弘信先生・賀久浩生先生によるパネルディスカッションが行われました。
各先生ともに、より良い治療を提供するための技術の応用であり、患者ニーズに合わせた治療の提供であるとおっしゃっていたのが印象的でした。
3Dやデジタル技術を提供するためには、それなりの撮影機器や稼働させるための人員が必要になり、クリニックの設備充実度がダイレクトに治療結果に影響を与えてしまう時代になってきています。
今回の学会で議論されていたことは、決して遠い未来のことではなく、必要不可欠なことだと思います。
今現在、矯正治療、とくにインビザライン治療を行う上ではiTeroで歯牙をデジタルスキャンし、Outcome Simulatorで簡易診断を行うことが当たり前となっています。 レントゲンも、CTもデジタル化、その後のクリンチェック(シミュレーション)から、アライナー・マウスピースを作成してデリバリーされるまですべてデジタル上で処理される流れが完成されています。アナログ作業より格段に処理スピードは速くなり、アナログでは見えない精密性と確実性は治療に大きなメリットをもたらしました
賀久先生がおっしゃっていましたが、デジタル化の流れがすべてではなく、治療を行うことがドクターであり、患者さんやスタッフとのコミュニケーションが何よりもアナログで大切だとあらためて感じました。
横浜マウスピース矯正歯科センターには、国内外で最先端技術を学び続けるドクターが充分なカウンセリングと最新医療機器によりを行っています。治療是非一度お気軽にご相談にいらしてください。
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カテゴリー:Dr.Keiko Diary