Japan Invisalign Forum2019 横浜マウスピース矯正センターが参加しました
3/21(木) 品川で開催されたJapan Invisalign Forum2019 ジャパンインビザラインフォーラムに参加しました
今回のテーマは、小児1期治療「Invisalign Firstインビザライン ファースト」
顔面と顎の骨の成長を誘導し、未萌出の永久歯に適切なスペースを確保することを目的とし、前歯の生え変わりがスムーズに行えない小学生を対象にした治療です。
乳歯が完全に生え変わっていなくてもインビザラインで矯正治療をスタートすることができるようになりました。
- インビザライン ファーストに適応する症例は?
- なぜ、子供の治療にインビザラインが有効的なのか?
- 治療期間は?
- 永久歯に生え変わったら?
- フォーラムに参加した感想
1、 インビザライン ファーストに適応する症例は?
・第一大臼歯(前から6番目永久歯)が生えていて、少なくとも前歯2本が2/3以上萌出している
・少なくとも3/4顎 に乳歯(C/D/E 前から3番目、4番目、5番目の乳歯)または、まだ生えていない永久歯(3/4/5 前から3,4,5番目の永久歯)が2本以上ある
おおよそ6~10歳が対象になります。生え変わりのスピードに個人差がありますのでご相談ください
「前歯が生え変わったけど、斜めに生えてきた」「上の前歯が、下の前歯より内に噛んでしまっている」など、前歯の治療を先に行いたい小学生が対象です。
2、なぜ、子供の治療にインビザライン ファーストが有効的なのか?
乳歯がある時期は成長を促す装置(機能的装置・拡大装置など)を使い、顎の拡大やスペース確保を大まかに行うことが主流です。
その治療が終わったら、前歯の不ぞろいに対しては部分的に永久歯にワイヤー+ブラケットをつけて補正する。または、永久歯に生え変わるのをまってインビザラインの治療を開始する流れでした。
しかし、このインビザライン ファーストは,「歯列の拡大・スペース確保」と「前歯の配列」が同時に行えることが可能になりました
早期に治療を開始できることで、歯並びが重症化することを防ぎます。また小学生の多感な時期にコンプレックスを排除できることは大変喜ばしいことです。
インビザラインのマウスピースは取り外し式です。 歯ブラシもしやすく、虫歯のリスクが軽減されることも利点です。
3、 治療期間は?
インビザライン ファーストの治療期間(マウスピースを装着する期間)は18か月以内となっています。この期間中は治りや生え変わりに応じてアライナーの作り直しが可能です。
4、 永久歯に生え変わったら?
ファーストの治療が終わって、保定をしながら永久歯が生え変わるのを待ちます。その後は永久歯が生え変わりにより2期治療に移行します。 もちろん、インビザラインのアライナーで治療継続できます。
小児1期治療を行っておくと、2期治療もスムーズに短期間で終えることも可能になるでしょう。
5、 フォーラムに参加した感想
今回のプログラムは、
■ 早期矯正治療の意義
・岡藤範正先生 松本歯科大学 教授 歯科矯正学講座
小児矯正治療の基礎ポイントをおさえる講義内容でした。小児矯正器具はさまざまな種類があります。開始時期、使い方、成長期の観察など見過ごしてはならないポイントを再確認しました。
また、大学関係の先生がインビザラインに関するイベントで講演されることも珍しく、インビザラインを取り巻く時代の流れを感じます。
■ インビザライン・ファーストの臨床経験と考察
・賀久 浩生 先生 スーパースマイル国際矯正歯科
・土岐 泰弘 先生 とき矯正歯科
・村上 久夫 先生 村上矯正歯科
インビザライン ファーストを早い段階から取り入れてこられた3名の先生方のケースプレゼンテーションがありました。
クリンチェック作成上の、大臼歯と乳歯のコントロールの仕方、アタッチメントの適応、生え変わりと萌出に対する治療の対応など、実際に治療を行う時に抑えておく大切な事項を解説されていました。
早期矯正治療におけるデジタルワークフロー iTeroエレメントの活用について
・山本 昌宏 先生 スマイルプラス矯正歯科
インビザライン治療を行う上で、欠かせないものとなっているデジタル口腔内スキャナーiTeroです。
短時間で精密に、スキャンを行えることで、ストレスなく治療をスタートできることは、子供にとっても喜ばしいことです。アウトカムシュミレーターやタイムラプス機能で、より患者さんにわかりやすく伝えることができる点もメリットです
■ インビザライン・ファーストの製品説明 / 技術革新
・佐 藤 純さん Product Research Engineering, Align Technology Inc.
アメリカ技術開発部門の第一線で活躍されており、今回インビザライン ファーストにおいても何年もかけて研究 技術革新を行ってこられたお話を聞けることは大変貴重な機会です。
乳歯と永久歯が混在する歯列にアライナーから、適切な力がかかるようにクリンチェックの歯の動かし方、アタッチメントのデザインや大きさなど随所に新しい技術が組み込まれていました。
その中にも、実際の診療で応用しやすいように、ドクターの治療法や考えに柔軟に対応できるシステムとなっていることも感心しました。
今回のフォーラムに参加して、また一つインビザラインで治療できる年齢が広がりました。歯並びをキレイにしたいと思う気持ちは大人も子供も同じです。従来の小児矯正で用いられる大きな装置と違って、快適で効果が高く矯正治療中の生活も楽しいものになると感じています。
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カテゴリー:Dr.Keiko Diary