Dr.Keiko Diary

日本アライナー医療研究会 第4回研究会 に参加しました

日本アライナー医療研究会に参加しました

 

11/23 昭和大学で行われた「日本アライナー医療研究会 第4回研究会」に参加しました。
この会は、昭和大学矯正科 槇宏太郎教授佐本博先生土岐泰弘先生が発起人となり、インビザラインを安心・安全に普及させるため臨床的観点から症例を考察・情報をシェアする目的で開催されています

今回のトピックは
1. Dr. Pokpong Amornvit特別講演
2.  ケースプレゼンテーション
3.  陳建豪先生の講演

1.タイのDr.Pokpong Amornvitによる「Digital multidisciplinary approach in the Class II Deep Bite With Severe Tooth Wear by using PP Face Design. 深刻な咬耗を伴うクラス II ディープバイトに対するPPフェイスデザインを用いた総合的なデジタルアプローチ」

日本アライナー医療研究会に参加しました日本アライナー医療研究会

これまで、CT、スキャナー、写真やビデオ、3Dプリンターなどさまざまなデジタル機器が開発されてきました。Dr.Amornvitはこれらのデジタル機器を連動させ、顎顔面補綴や矯正と補綴を組み合わせた診療システムを確立されていました。
病気や疾患によって失ってしまった目や皮膚、指や手を補うため、もとの身体をスキャンし立体画像にし、3Dプリンターで組織を製作、手や指は生体工学の技術も応用され指が動く機能も加わっていました。見た目のリアルさは驚くほどで、取り外しが簡単にできる点も、患者のQOLを上げていると感じました。
歯科分野での応用は、CT・顔貌撮影複合機により顎顔面を立体化させ、さらに顎の動きも連動させデジタル咬合器は近い将来普及するものと思います
矯正分野では、咬耗ですり減った咬合面のバイトアップを目的とした咬合構築に、インビザラインのアライナーを利用した症例発表でした。アライナーを装着し、臼歯部にクリアランスを確保した状態で臼歯部のみテンポラリーバイトアップを装着します。アライナーで小臼歯・前歯をアライメントし咬合構築した状態で最終補綴を行う手法でした。バイトアップ量の設定を含め長期安定性に疑問を抱く声もありましたが、Amornvit先生の柔軟な発想に感心するところも多く感じます。
このシステムは、Invisalign (ClincheckPro)とSmile design(3shape)とTable top(exocad)の多種多様な技術がかみ合った治療として紹介されていました。

今後はさらに、矯正だけ、補綴だけ、といった概念にとらわれず各ハードウエアの長所や特性を利用し広く顎顔面の治療としてとらえられる時代になっていくと感じました。

2. 開業医によるアライナー治療のケースプレゼンテーション
スマイルオン矯正歯科 篠原 範行 先生
神保町矯正歯科クリニック 東野 良治 先生
くにたち小児・矯正歯科 前田 耕作 先生
なかつじ矯正・小児歯科 中逵 常吉 先生
きらめき矯正歯科 竹内 敬輔 先生
アライナー矯正治療は誰もが簡単にできる安易な治療法という誤解を払拭し、アライナー治療に関連する矯正学的な知識や経験をきちんと整理し、それを共有し、困窮する症例を減じることを目的とした会の趣旨のもと、ケースディスカッションが活発に行われました。
各先生の専門性や経験を通した症例に参考なる点もあり勉強になりました。

日本アライナー医療研究会

3. 台湾の陳建豪先生による「Aligner and braces hybrid treatment for impaction teeth
(埋伏歯のためのアライナーとブラケットのハイブリッド治療)
陳先生は古くからインビザライン治療に取り組んでおられる台湾を代表とするドクターです。今回は臼歯部の傾斜埋伏した症例をインビザラインとワイヤー治療を組み合わせた治療を発表されていました。インビザラインでは苦手とされる動きはワイヤーを用いて的確に行うことでトータルの治療期間もセーブできます。見極める目を持つことの大切さを講演を通じて学びました。

日本アライナー医療研究会 陳建豪

第4回目となる今回も100名以上のドクターが参加され、インビザラインの関心の高さが伺える会となりました。それと同時に経験が少ないと危ない治療になってしまったり、思った通りの治療結果に結びつかない危うさも持っている点はインビザラインの恐ろしさだとも感じました。どんな先生でも気軽に導入できるインビザラインシステムは良い点でもありますが、きちっと研鑽を重ね矯正の知識や経験も十分に積んで治療にあたるべきだと改めて感じました。

日本アライナー医療研究会 槇享受日本アライナー医療研究会 佐本先生

 

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