昔、学校で「歯磨き指導」を受けた方も多くいらっしゃることと思います。「染め出し」という赤い染色剤で染まった真っ赤な歯は、なかなか印象に残るものですよね。実は、歯並びによって磨き残しに差が出るほか、ブラッシングの時間にも違いがあります。今回は、歯並びと磨き残しの関係についてお話しします。
歯並びによって磨き残しに差が出る?
歯が重なっていたり、デコボコに並んでいたりすると、しっかり歯を磨いているつもりでも意外と磨き残しが多いことがわかっています。「歯磨きの磨き残しに関する比較実験」(インビザライン・ジャパン社)によると、口腔内スキャナーを用いて染色剤を使用した磨き残しの差を調査したところ、歯並びが良い人のほうが歯並びが悪い人よりも磨き残しが少ないという結果になりました。
特に、目に見える表面はしっかり磨けていても、奥歯や歯の裏側になると磨き残しに大きな差が見られました。また、同じ時間歯を磨いても、歯並びが悪いと磨き残しが多いこともわかりました。歯並びが悪い人は、自分の歯並びに合わせて歯ブラシの角度を変えるなど磨き方の工夫が必要です。
歯並びが悪いとどのような影響があるか?
歯並びが悪いと、日々のブラッシングで磨き残しが多くなることがわかりました。また、歯の間に汚れが残っていると口臭や歯肉炎の原因にもなります。また歯肉炎が悪化し歯周病につながるリスクとなります。一度歯周病になると、もとの健康な歯ぐきに戻すことは難しくなるので要注意です。将来の歯のためにも毎日のブラッシングは丁寧に行う必要があります。
一方、ブラッシングも歯並びが良い人は歯並びが悪い人より短い時間で済むことがわかっています。毎回、たった数十秒の違いだとしてもブラッシングは毎日何度も行うことです。特に忙しい朝はブラッシングも疎かになりがち。毎日少しずつでも時間を節約できるとよいですね。
歯並びの相談は矯正歯科医へ
歯は毎日磨くものですが、せっかくしっかり磨いたつもりでも磨き残しがあっては残念ですよね。磨き残しからの歯周病を防ぐためには、歯並びを改善することも一つの方法かもしれません。また、横浜マウスピース矯正歯科センターではブラッシングの指導も行っていますので、お口の健康チェックと一緒に磨き方のアドバイスも受けておきましょう。
横浜マウスピース矯正歯科センターでは、無料カウンセリングを実施しています。歯並びを見ることで、どの部分に磨き残しのリスクが多いかもわかります。ぜひ一度お気軽にお越しください。